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数字で見るAirPods:日本のワイヤレスイヤホン市場のリアル

AppleのAirPodsは世界で年間およそ6600万個が売れ、完全ワイヤレスイヤホン市場で世界首位を保っています。iPhone比率が約5割と高い日本でも、AirPodsは販売ランキングの常連です。ここでは日本市場を中心に、AirPodsとワイヤレスイヤホンの重要な数字をまとめました。

Lena BrandtLena Brandt 公開日: 24.06.2026 最終更新: 24.06.2026
サマリー 情報源を確認済み

要点まとめ

  • Appleは2024年に世界でおよそ6600万個のAirPodsを販売したと推定されています。
  • Appleは2024年通年の完全ワイヤレス(TWS)出荷で世界首位、約7650万個・シェア約23.1%でした。
  • 世界のTWS市場は2024年に約3億3160万個へ拡大し、スマート音響機器全体の72.8%を占めました。
  • 2025年第1四半期の世界TWS市場は前年比18%増の約7800万個で、Appleが約23%でトップでした。
  • 2025年第1四半期の18%成長は別の調査会社Omdiaでも確認されています。
  • AppleのWearables, Home and Accessories部門(AirPodsを含む)は2024会計年度に約370億ドルの売上でした。
  • AppleのFY2025年次報告書(10-K)は、AirPods・AirPods Pro・AirPods Maxが同部門に含まれると明記しています。
  • 日本の2024年通年BCNランキングでは、Appleが完全ワイヤレスイヤホンで台数シェア24.4%の首位でした。
  • Ankerは2024年の年間ランキングで過去最高の11.8%を獲得し、初めてソニーを上回り2位になりました。
  • ソニーは2024年の年間ランキングで11.1%の3位となり、前年から1.6ポイント低下しました。
  • 2024年6月の月間BCNランキングでは、Appleが18.6%、Ankerが13.0%、上位10機種のうち4機種がAppleでした。
  • 日本のヘッドホン・ヘッドセット市場は2024年に約1890万本で横ばい、TWS(市場の約4割)は前年比11%増でした。
  • 日本ではノイズキャンセリング機能付きTWSが2024年に前年比19%増、オープンイヤー型は54%増でした。
  • 日本ではイヤホン・ヘッドホンの所持率が67.6%で、接続して使う人のうちTWSが34.2%と最も多い利用形態でした。
  • 日本のTWS利用者が実際に使う主力ブランドはApple27.4%、SONY21.3%、Bose9.6%でした(2023年3月調査)。
  • 日本のiPhone利用シェアは約48〜50%と世界水準より高く、AirPodsの巨大な土台になっています。
  • Appleは2025年第2四半期も日本のスマートフォン首位を維持し、iPhone 16eが出荷を前年比約38%押し上げました。
  • 日本ではAirPods 4が21,800円から、ノイズキャンセリング搭載モデルが29,800円で販売されています。
  • ソニーのフラッグシップWF-1000XM5はソニーストアで約35,750円と、AirPodsの中位機種より少し上の価格帯です。
  • 2026年6月の価格.com人気ランキングでは、AirPods Pro 3が1位、ソニーWF-1000XM6が2位、TechnicsのEAH-AZ100が3位でした。

グローバルで見るAirPodsの圧倒的存在感

1. 世界で年間およそ6600万個が販売

Appleは2024年に世界でおよそ6600万個のAirPodsを販売したと推定されています。この数字は調査ソースによって幅があり、より大きな推計を示す資料もありますが、いずれにせよAirPodsが世界で最も売れているイヤホンであることは変わりません。1

2. 完全ワイヤレスで世界シェア約23%

業界調査によると、Appleは2024年通年の完全ワイヤレス(TWS)出荷で世界首位とされ、出荷台数は約7650万個、シェアは約23.1%と報じられています。2位のサムスンは約2820万個(8.5%)で、Appleのおよそ3分の1の規模でした。2

3. 世界のTWS市場は3億個超

世界の完全ワイヤレスイヤホン市場は2024年に約3億3160万個へ拡大し、前年の約2億9440万個から伸びました。これはスマート音響機器全体の72.8%を占める規模です。3

4. 2025年も力強い成長が続く

2025年第1四半期の世界TWS市場は前年同期比18%増の約7800万個と、2021年以来で最も高い成長率を記録しました。Apple(Beatsを含む)は約23%でトップを維持しています。4

5. 別の調査会社も18%成長を確認

この2025年第1四半期の18%成長は、調査会社Omdiaでも独立して確認されており、すべての地域でTWS需要が伸びたことが背景にあると分析されています。5

6. AirPods部門の売上は約370億ドル

AirPodsが含まれるAppleの「Wearables, Home and Accessories」部門は、2024会計年度に約370億ドルの売上を計上しました。同じApple傘下の音楽事業であるApple Musicと合わせて、Appleが音楽の聴取体験を端末からサービスまで一気通貫で押さえている様子がうかがえます。6

7. 公式の年次報告書でも位置づけを明記

AppleのFY2025年次報告書(米国SECに提出した10-K)は、AirPods・AirPods Pro・AirPods Maxがこの「Wearables, Home and Accessories」カテゴリーに含まれると明記しています。7

日本での市場シェア争い:Apple・Anker・SONY

8. 日本の年間シェアはApple24.4%で首位

家電量販店の実売データを集計するBCNランキングでは、2024年通年の完全ワイヤレスイヤホンで、Appleが台数シェア24.4%の首位でした。店頭でもAirPodsが最もよく売れているブランドです。8

9. Ankerが初めてソニーを抜いて2位

2位には中国系のAnkerが入り、シェアは同社として過去最高の11.8%を記録しました。これにより、AnkerはBCNの年間ランキングで初めてソニーを上回りました。Soundcoreシリーズの低価格・高コスパ路線が日本でも定着したことを示しています。9

10. ソニーは3位、シェアはやや低下

日本を代表する音響ブランドのソニーは、2024年の年間ランキングで11.1%の3位でした。前年から1.6ポイント低下しており、Apple・Ankerの両面からの圧力を受けた格好です。10

11. 月間ランキングでもApple上位独占

2024年6月の月間BCNランキングでは、Appleが18.6%、Ankerが13.0%でした。AnkerのSoundcore P40iが4月の15位から6月には2位へ急上昇する一方で、上位10機種のうち4機種をAppleが占め、依然として存在感を保っています。11

日本のワイヤレスイヤホン市場の規模と成長

12. 市場規模は約1890万本で横ばい

NIQ/GfK Japanによると、日本のヘッドホン・ヘッドセット市場は2024年に約1890万本とほぼ横ばいでした。市場の4割強を占める有線タイプが振るわなかった一方で、市場の約4割を占める完全ワイヤレスイヤホンは前年比11%増と、引き続き市場をけん引しました。12

13. ノイキャンとオープンイヤーが成長を主導

同じ調査では、ノイズキャンセリング機能を訴求した完全ワイヤレスイヤホンが2024年に前年比19%増と好調でした。さらに、耳を完全には塞がないオープンイヤー型のヘッドホン・ヘッドセットは前年比54%増と、新しいカテゴリーとして急拡大しています。13

14. 所持率67.6%、主力はTWS

MMD研究所の調査では、日本でイヤホン・ヘッドホンを所持している人は67.6%にのぼります。機器に接続して使っている人のうち、完全ワイヤレスイヤホンが34.2%と最も多い利用形態で、有線イヤホンの30.6%を上回りました。14

15. 実利用ブランドはApple首位、SONYが追う

同じMMD研究所の調査(2023年3月実施、TWS利用者532人が対象)によると、実際に使っている完全ワイヤレスイヤホンのブランドはApple27.4%が首位で、SONY21.3%、Bose9.6%が続きました。世界の数字と同じく、日本でもAppleとソニーの二強構図が鮮明です。15

iPhone大国・日本がAirPodsを押し上げる

16. iPhone利用シェアは約48〜50%

MMD研究所の調査では、日本のiPhone利用シェアはおよそ48〜50%で推移しており、世界水準よりもかなり高い水準です。電車でも職場でもAirPodsを見かけるのは偶然ではなく、この巨大なiPhoneの土台が直接AirPodsの普及につながっています。同じハードウェア基盤は、音楽業界全体CDなどの物理メディアからストリーミングへと押し動かす力にもなっています。16

17. スマホ首位を維持、iPhone 16eが牽引

Counterpoint Researchによると、Appleは2025年第2四半期も日本のスマートフォン市場で首位を維持しました。普及価格帯のiPhone 16eが好調で、出荷台数は前年同期比で約38%増加しています。iPhoneが売れるほど、AirPodsの潜在顧客も増えていきます。17

価格で見るAirPodsと国産ライバル

18. AirPods 4は21,800円から

日本のApple Storeでは、AirPods 4が21,800円から、アクティブノイズキャンセリングを搭載したモデルが29,800円で販売されています。比較的手の届く価格設定が、iPhoneユーザーへの「ついで買い」を後押ししています。18

19. ソニーWF-1000XM5は約35,750円

日本勢の代表格であるソニーのフラッグシップ機WF-1000XM5は、ソニーストアで約35,750円です。ノイズキャンセリング搭載のAirPods Pro 3とほぼ同じ価格帯に位置し、高音質コーデックLDAC対応などで真っ向から競合しています。19

トレンド:ノイキャン・オープンイヤー・AI

20. 価格.com人気ランキングはApple首位

2026年6月の価格.comの完全ワイヤレスイヤホン人気ランキングでは、AirPods Pro 3が1位、ソニーのWF-1000XM6が2位、TechnicsのEAH-AZ100が3位でした。実勢価格がこなれてきたことでフラッグシップ同士の競争が激しく、ノイズキャンセリングの自動最適化やAI通話ノイズ低減が最新のトレンドになっています。良い音で聴く環境が整うほど、Spotifyなどのストリーミングで音楽を楽しむ時間も長くなっていきます。20

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APA Lena Brandt. (2026). 数字で見るAirPods:日本のワイヤレスイヤホン市場のリアル. OriUta. https://oriuta.jp/blog/airpods-statistics/
MLA Lena Brandt. “数字で見るAirPods:日本のワイヤレスイヤホン市場のリアル.” OriUta, 2026, https://oriuta.jp/blog/airpods-statistics/.
Chicago Lena Brandt. “数字で見るAirPods:日本のワイヤレスイヤホン市場のリアル.” OriUta. 2026. https://oriuta.jp/blog/airpods-statistics/.

出典

  1. Statista (statista.com)
  2. Architeg-Prints(Canalys調査の要約) (architeg-prints.com)
  3. Future Market Insights (futuremarketinsights.com)
  4. Canalys Newsroom (canalys.com)
  5. Omdia(Informa Tech) (omdia.tech.informa.com)
  6. MacroMicro (en.macromicro.me)
  7. Apple Inc. / U.S. SEC (sec.gov)
  8. BCNランキング(Yahoo!ニュース掲載) (news.yahoo.co.jp)
  9. BCN+R(bcnretail) (bcnretail.com)
  10. 36Kr Japan (36kr.jp)
  11. ウレぴあ総研 (ure.pia.co.jp)
  12. J-HARB(NIQ/GfK Japan 2024年家電・IT市場動向) (j-harb.com)
  13. newscast.jp(GfK/NIQ Japan) (newscast.jp)
  14. MMD研究所 (mmdlabo.jp)
  15. iPhone Mania (iphone-mania.jp)
  16. all-connect.co.jp (all-connect.co.jp)
  17. Counterpoint Research Japan (japan.counterpointresearch.com)
  18. Apple Store(日本) (apple.com)
  19. ソニー(sony.jp) (sony.jp)
  20. 価格.com (kakaku.com)