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CDの数字で見る日本:いまも世界が驚く「CD大国」の実像 2026

日本はいまも年間およそ2,052億円分の音楽ソフトを生産する、世界でも稀な「CD大国」です。2024年は録音音楽の売上のうち、ストリーミングではなくCDなどフィジカルがおよそ6割を占めました。アイドル文化や封入特典に支えられ、CDが主役であり続ける日本市場を、数字でたどります。

Lena BrandtLena Brandt 公開日: 24.06.2026 最終更新: 24.06.2026
サマリー 情報源を確認済み

要点まとめ

  • 日本は米国に次ぐ世界2位の音楽市場です。
  • 2024年のフィジカル生産額は2,052億円(前年比7%減)。
  • フィジカル生産数量は1億4,137万枚(11%減)。
  • オーディオCDの売上は1,489.6億円で2%増えました。
  • 2024年1〜9月はフィジカルが売上の65%を占めました。
  • 2023年のCD生産額は1,391億円に増加。
  • 2023年のCD生産数量は約1億900万枚。
  • 2021年時点でフィジカルは売上の約7割(米国は約1割)。
  • CD市場のピークは1998年の5,878億円。
  • 2021年のCD市場は約1,232億円、ピークの約5分の1。
  • ストリーミングは売上の約34.5%(世界平均67.3%)。
  • レコード産業の売上は2023年で約21.5億ドル。
  • CDの平均価格は約20ドル、タワーレコードは72店超。
  • 2022年もフィジカルが約66%を占めました。
  • Snow Man「RAYS」は2024年唯一のミリオン(約116万枚)。
  • AKB48「Teacher Teacher」は発売前に約258万枚を予約。
  • 一人のファンが投票のため約1,300枚を購入した例も。
  • ランダム封入の写真が複数枚買いを促します。
  • 世界の録音音楽売上は2024年に296億ドル(4.8%増)。
  • 世界のCD・MV売上は2024年に6.1%減少。
  • アジアは世界のフィジカル売上の45.1%を占めます。
  • デジタルは11年連続増の1,233億円も、フィジカルが上回ります。

全体像:日本は世界2位の音楽市場

1. 日本は世界第2位の音楽市場

IFPI(国際レコード産業連盟)によると、日本の録音音楽市場は米国に次ぐ世界第2位の規模です。ストリーミングが世界を席巻するなかでも、日本はフィジカルが売上の中心という珍しい立ち位置を保っています。1

2. フィジカル生産額は2,052億円

2024年、オーディオと音楽映像を合わせたフィジカル製品の生産額は2,052億円で、前年から7%減りました。減少傾向ではあるものの、依然として桁違いの規模です。2

3. フィジカル生産数量は1億4,137万枚

同じく2024年のフィジカル生産数量は1億4,137万枚で、前年比11%減でした。それでも年間1億枚を超えるCDなどが生産され続けています。3

4. 1〜9月はフィジカルが売上の65%

2024年の1月から9月の集計では、フィジカルが売上の65%を占め、ストリーミングは35%にとどまりました。欧米とは正反対の構図です。世界全体の音楽産業の数字とあわせて見ると、その特異さがよく分かります。4

CDの山:日本はいくらCDに使っているか(円)

5. オーディオCDの売上は1,489.6億円で2%増

フィジカル全体が減るなかでも、2024年のオーディオCD(フィジカルオーディオ)の売上は前年比2%増の1,489.6億円(約9億8,500万ドル)でした。CDそのものはむしろ底堅さを見せています。5

6. 2023年のCD生産額は1,391億円

2023年の音楽CDの生産額は1,391億円で、前年から90億円以上増えました。6

7. 2023年のCD生産数量は約1億900万枚

数量で見ると2023年は約1億900万枚で、前年より約800万枚増えています。7

8. デジタルは11年連続増でも、フィジカルが上回る

2024年のデジタル音楽の売上は11年連続で増え、過去最高の1,233億円(6%増)に達しました。それでもフィジカルの2,052億円には及ばず、主役交代は世界で最も遅いペースです。Spotifyのようなサービスが伸びても、CDの牙城は簡単には崩れません。8

フィジカル対ストリーミング:欧米とは違う内訳

9. 2021年はフィジカルが売上の約7割

2021年時点で、日本ではCDなどフィジカルが音楽売上の約70%を占めていました。米国の約10%とは対照的です。9

10. ストリーミングは約34.5%にとどまる

日本ではストリーミングが音楽売上に占める割合が約34.5%で、世界平均の67.3%を大きく下回ります。Apple MusicYouTube Musicが普及しても、その差はなお大きいのが実情です。10

11. 2022年もフィジカルが約66%

米国商務省の市場分析でも、2022年の日本市場はフィジカル(CD・DVD)が約66%、デジタルが約34%という内訳でした。日本の消費者は音楽への支出が米国のおよそ2倍とされます。11

12. 録音音楽の売上は2023年で約21.5億ドル

レコード産業単体の売上は2023年で約21.5億ドルにのぼり、ライブや出版を含む音楽経済全体ではおよそ70億ドル規模と推計されています。12

CDが残る理由:アイドル、投票券、特典

13. CDの平均価格は約20ドル、タワーレコードは72店超

日本のCDの平均価格は約20ドルで、タワーレコードは全国に72店舗以上を構えます。店頭プロモーションがいまも有効に機能する、世界でも珍しい市場です。13

14. Snow Man「RAYS」は2024年唯一のミリオン

オリコンの2024年で、ミリオン(100万枚)を超えたアルバムはSnow Manの「RAYS」だけで、約116万枚を売り上げました。チャートはいまもフィジカル主導です。14

15. AKB48「Teacher Teacher」は発売前に約258万枚を予約

AKB48の52枚目シングル「Teacher Teacher」は、発売前の予約だけで約258万枚に達しました。各CDに恒例の「総選挙」の投票券が封入されていたことが、突出した売上の主因です。15

16. 投票のため一人で約1,300枚を購入した例も

あるファンが推しメンバーへ投票するため、約16,000ドルを投じて同じCDを約1,300枚購入したと報じられました。握手券や投票券に支えられた「複数枚買い」文化が、CD需要を底上げしています。16

17. ランダム封入の写真が複数枚買いを促す

同じパッケージにランダムで異なる写真(フォトカード)が封入される仕組みは、推しを引き当てるための複数枚購入を促し、結果としてチャート順位も押し上げます。特典こそが購買の動機になっているのです。17

長い下落と意外な底堅さ

18. CD市場のピークは1998年の5,878億円

日本のCD市場は1998年に約5,878億円でピークを迎えました。ここが「CD大国」の頂点でした。18

19. 2021年は約1,232億円、ピークの約5分の1

2021年のCD市場は約1,232億円まで縮小し、1998年のピークのおよそ5分の1になりました。それでも世界の多くの市場より大きい水準です。19

世界のなかの日本:フィジカル市場の地図

20. 世界の録音音楽売上は2024年に296億ドル

2024年、世界の録音音楽売上は4.8%増の296億ドルに達しました。一方でフィジカルは3.1%減り、世界全体に占める割合はわずか16.4%です。日本の約6割とは対照的です。20

21. 世界のCD・MV売上は6.1%減、ビニールは18年連続増

2024年、世界のCDと音楽映像の売上は6.1%減少しました。その裏でビニール(アナログ盤)は4.6%増と18年連続で伸びており、日本のCDの強さがいかに例外的かが分かります。アナログレコードの数字もあわせてご覧ください。21

22. アジアは世界のフィジカル売上の45.1%

2024年、アジアは世界のフィジカル売上の45.1%を占め、その中心が日本です。日本市場全体がほぼ横ばい(前年比マイナス0.2%)だったのも、フィジカルの減少が要因でした。22

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MLA Lena Brandt. “CDの数字で見る日本:いまも世界が驚く「CD大国」の実像 2026.” OriUta, 2026, https://oriuta.jp/blog/cd-sales-statistics/.
Chicago Lena Brandt. “CDの数字で見る日本:いまも世界が驚く「CD大国」の実像 2026.” OriUta. 2026. https://oriuta.jp/blog/cd-sales-statistics/.

出典

  1. IFPI (ifpi.org)
  2. Billboard Pro (billboard.com)
  3. Billboard Pro (billboard.com)
  4. Billboard Pro (billboard.com)
  5. Billboard Pro (billboard.com)
  6. Statista (statista.com)
  7. Statista (statista.com)
  8. RIAJ data via Billboard Pro (billboard.com)
  9. Asia News Network (asianews.network)
  10. Soundcharts (soundcharts.com)
  11. U.S. Department of Commerce / Trade.gov (trade.gov)
  12. Soundcharts (soundcharts.com)
  13. Soundcharts (soundcharts.com)
  14. tokyohive (tokyohive.com)
  15. AKB48 Wiki (akb48.fandom.com)
  16. Otaku USA Magazine (otakuusamagazine.com)
  17. VICE (vice.com)
  18. Asia News Network (asianews.network)
  19. Asia News Network (asianews.network)
  20. Music Business Worldwide (musicbusinessworldwide.com)
  21. Music Business Worldwide (musicbusinessworldwide.com)
  22. IFPI (ifpi.org)